審査が通らない場合のチェック項

学生ローンについて不安視される点について、いかに誤った認識を持っている方が多いかについて、トップページで詳しく解説した。
では、実際に申し込みをするにあたって、注意したい点をいくつか紹介したい。

●学生ローンが審査をする上で、最も重要な点は「信用」である。
その為にする事は、申し込み用紙に記載する内容は、当たり前の話だが全て事実のみを記入する事だ。
たまに「実家に連絡されたくない」という理由で、ウソの内容を書いてしまうケースがある。
しかし、これは大きな間違いである。
学生ローンには信用情報を照会・取得するシステムがあり、このシステムには住所や電話番号、その他様々な個人情報がとうろくされており、ウソをついてしまうと一発でバレてしまうのだ。
また、このシステムには電話番号帳データを取得する機能も持っている。
学生ローンの申し込み用紙には、必ず実家の住所や固定電話の番号を記入する欄が設けられており、デタラメな電話番号を書いてしまうと、これもすぐにバレてしまうのだ。
そうなると、信用はもろくも失墜し、審査どころの話ではなくなってしまうのは、想像に難しくない。
他社の借り入れ状況についても同様で、信用情報データで学生ローンは既に申し込み者の借り入れ状況は把握している。
つまり、学生ローンは与信判断に必要なデータを既に持っている可能性が非常に高く、ウソをつけるような状況ではないということなのだ。

しかし、例外はある。
他でキャッシングをした経験が全くない場合だ。
この場合、信用情報機関に個人情報は一切登録されておらず、住所や電話番号、借入件数や借り入れ残高等は一切ない。
個人情報データは、「白紙」なのである。
情報が白紙なので、学生ローンとしては申し込み者が記載した、「申し込み用紙」の内容を信じるしかない。
むろん、免許証や保険証などで確認はするが、学生の場合、hは地方出身者も多く、住所が実家のままというケースは珍しくない。
そうなると身分証による現在居住地の確認は難しく、本人の起債内容を信じるしかない状況はどうしても出てくるのだ。

★「ニセモノ」による申し込み
学生ローンや消費者金融では、常に「ニセモノ」による申し込みに晒される脅威はつきまとうものだ。
こうしたニセモノ被害は、上記のような「白紙状態」の場合に引っかかりやすい。
住所や電話番号などは書きたい放題だからである。
これを短期間の間に同じ住所等を使って借入をした場合、貸金業者側は防ぎようがないこともあるのだ。
消費者金融におけるニセモノ被害は深刻なものがあり、一度掴んでしまうと回収はほぼ困難だ。
ほとんどの場合は貸し倒れ償却処分となる。
以前の貸金業法では、貸付上限利率が29.20%であったので、こういったリスクを織り込むことができたのだが、現在の貸金業法の上限利率、年18.0%では、これらを織り込むことは到底不可能なのである。
与信判断では、いかに本人確認が重要かがおわかり頂けただろうか?
学生ローンなどの与信判断で、根掘り葉掘り警察の取り調べのような審査も珍しくないが、こういった事情もあるので広い心で容赦してもらいたいところだ。
念のため申し添えるが、貸金業者の与信審査というものは、「疑うこと」と「融資ができる点」の両方を探すところにある。
何も全て疑ってかかってきているわけではないので、その辺も理解する必要があるだろう。
貸金業者は貸すことが商売であり、貸さなければ商売にならないのである。
したがって、学生ローンの審査は常に「貸せるところを探す」作業がメインとなるので、語化愛のないよう留意するべきだろう。

★2~3社申し込んで審査が通らない場合
2~3社申し込んで審査が通らないという場合、まずは次の事をチェックしてみよう。
1.他者の借り入れは「多重債務」にあたらないか?
2.申し込み金額は年収の3分の1の範囲に収まっているか?(他社借り入れ分含む)
3.他社利用がある場合、過去に長期延滞がないかどうか
4.住所や電話番号等に誤りはないか?
5.未成年者ではないか?
6.携帯電話の支払いに滞納はないか?
7.服装など身だしなみにおいて、著しく不快な状態でないか?

□解説
上記の中で、1~5については解説の必要はないと思うので、割愛するとして、問題は「5」と「6」である。
まず「5」の携帯電話の支払いが信用情報とどう関係があるのだろうか?
疑問に思った人は少なくないはずだ。
カラクリはこうだ。
機種変などで携帯電話を新しく購入する際、一括で買う人は少ないと思う。
2年縛りの分割にすると、事実上機種代がタダ同然で購入できる契約形態が多いからだ。
実はこの「2年縛り」とは、携帯電話を分割で購入ていることになり、クレジットカードや信販会社でローンを組んでいるケースが大半なのだ。
つまり、知らないうちに「借金」をしているのである。
当然、これも信用情報機関に個人情報が登録され、月々の支払いが滞納すれば「延滞情報」が登録されてしまうという仕組みだ。
これについては、ほとんどの人は知らないと思うので、よく覚えておいてもらいた。

次に「身だしなみ」についてだが、これはあくまでも「著しい」場合の話だ。
あきらかにホームレスのような恰好であったり、風呂に何日も入っていないような悪臭を放つ場合等だ。
断っておくが、脇の下や足の裏など、体質的なものは含まれないので安心してほしい。
要は、「だらしなさ」が、全面に出てしまっている場合だ。
偏見といわれると返す言葉がないのだが、同じ下着を平気で何日も着るような人が、果たして支払いをマジメにやるのだろうか?という問題なのである。
一般的に、こういった人たちは性格がルーズなので、返済もルーズになる確率が非常に高いのだ。

注)あくまでも一般論なので、誤解なきようお願いしたい。